4月上旬、京都・洛西(らくさい)の田んぼでカルガモ Anas poecilorhyncha を観察しました。
稲刈りのあと、まだ耕されていない田んぼで、カルガモのめすとおすが採餌していました。 そこにはオランダミミナグサ、カラスノエンドウ、タネツケバナ、スカシタゴボウ、スズメノテッポウなど、春の花がたくさん咲いています。 カルガモは、それら繁茂した草をかき分け、地面に近いところばかりで採餌していました。 よく観察しますと、それらに隠れるように生えていたスズメノカタビラを食べていました。 もっぱらその穂をくわえ取っていました。 スズメノカタビラはこれらほかの草よりも先に花をつけますが、草丈が低く、あとから伸びはじめた草の陰に隠れてしまったようです。
カルガモがスズメノカタビラの穂を食べる |
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スズメノカタビラはイネ科の草本植物です。 人の足首から脛(すね)ほどの草丈で、稲のように穂状に種子が実ります。 洛西では、川沿いや田んぼなどをはじめ、道端にも生えています。
スズメノカタビラの穂。罫線の幅は6mmです。 |
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2014.05.26