マガモの餌(えさ) - ユスリカの成虫を食べる

 1月下旬、京都・洛西(らくさい)の小さな川で、マガモ Anas platyrhynchos を観察しました。

 水底のえさも食べながら

 ゆるやかに流れる、小さな川で、マガモのめすとおすが採餌していました。 逆立ちして水底で藻類(そうるい)などをくわえ採って食べていることが多かったですが、時折、上流から流れてくる微小なものを嘴(くちばし)でひとつずつつまみ取っていました。 つまみ取っているものをよく見ますと、ユスリカの成虫のようでした。

マガモがユスリカの成虫をつまみ取る
マガモがユスリカの成虫をつまみ取る

マガモがユスリカの成虫をつまみ取る - 拡大
マガモがユスリカの成虫をつまみ取る - 拡大

 ユスリカはハエ目ユスリカ科の昆虫の総称です。 日本では約1,000種もいるそうです。 一見、成虫はカ(蚊)に似ていますが、いわゆるカとは別の仲間で、血を吸いません。
 ユスリカの幼虫は水中で生活しています。 水底の泥の中などで蛹(さなぎ)になります。 さなぎは水面に浮上して羽化します。 浮上したさなぎや、羽化中のものもマガモは食べていたかもしれません。

ユスリカの一種(成虫)
ユスリカの一種(成虫)


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2014.02.24