10月下旬、京都・洛西(らくさい)の山地の林でメジロ Zosterops japonicus を観察しました。
アカメガシワの木にはたくさんの実が生(な)っていました。
アカメガシワの実は棘(とげ)のまばらなウニのような形をしています。
それが割れると、中から3、4個の黒い種子が顔を出します。
多くの実はすでに開き、種子の大半はすでに木に残っていません。
それでも小鳥が食べきれないほどの種子がまだまだ木に残っていました。
そこで数羽のメジロが採餌していました。
数羽のメジロは、アカメガシワの実の生った房か、あるいはその近くの枝にばらばらに止まります。
それぞれそこで種子を一粒ついばんではのみ込み、数粒食べると、枝移りして、再び数粒食べます。
1羽が全部で10粒ほど食べると、一団はどこかへ飛び去ってしまいます。
しばらく待っていますと、どこからかまた一団が飛来し、同様に採餌して飛び去ります。
同じ一団なのでしょうか。
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メジロがアカメガシワの実(種子)をついばむ |
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アカメガシワはトウダイグサ科の落葉広葉樹です。 洛西では山地・平地の林縁部や川原など、開けた場所で低木をよく見かけます。 古来、カシワのように、葉を食器として利用したことから、この名があるそうです。
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アカメガシワの果実と黒い種子 |
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2013.11.11