6月中旬、京都・洛西(らくさい)の農耕地でムクドリ Sturnus cineraceus を観察しました。
すっかり田植えの終わった田んぼのかたわらにあるビワ(枇杷)の木にたくさんの実が生っていました。
そこへ数羽のムクドリが飛来して実を食べていました。
ビワの実には大きな種子が数個、入っており、それを果肉(かにく)が覆っています。
ムクドリはその果肉をわずかにくわえ取ってはのみ込んでいました。
ムクドリは時々何かに警戒してか、木を離れますが、また飛来して食べ続けます。
実はたくさんあるのですが、ムクドリの多くは食べさしの実を食べていました。
無傷の実を食べるには果皮を破らなければなりません。
常々警戒しながら食べているムクドリにとっては食べさしの実が手っ取り早いのでしょう。
ムクドリがビワの実を食べる |
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ビワは、バラ科ビワ属の常緑広葉樹です。 食用に栽培しているところもあり、長崎県の茂木(もぎ)は代表的な産地です。 京都・洛西では、農耕地のかたわらや民家の庭先などにぽつぽつ植えられています。 大きな葉や、初夏にたくさん生る橙色(だいだいいろ)の実により、その存在に気づかされます。
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2013.07.12