ヒガラの餌(えさ) - ヒノキの実(種子)を食べる

 1月上旬、京都・洛西(らくさい)の山地の林でヒガラ Parus ater を観察しました。

 ひとつずつ種子を取り出しては

 ヒノキ林で10羽あまりのヒガラがさかんに採餌していました。 ヒノキの実は球果(きゅうか)と呼ばれるもので、いわゆるマツボックリのようなものです。 この球果の中に種子がいくつか入っています。
 ヒガラはヒノキの木の上部にたくさん生っている実に止まり、実のすき間から種子を取り出します。 種子を1つ取り出すと、別の枝に止まり直します。 そこで足で種子をおさえ、種子を嘴(くちばし)でつつきます。 皮に覆われた、種子の中身だけを取り出して食べているものと思われます。

ヒガラがヒノキの実(種子)を取り出す
ヒガラがヒノキの実(種子)を取り出す

ヒガラがヒノキの実(種子)を足でおさえてつつく
ヒガラがヒノキの実(種子)を足でおさえてつつく

 ヒノキはヒノキ科ヒノキ属の高木です。 スギとならんで材木として主要な樹種です。 洛西でも山地に多数、植えられています。
 写真の上の2つが球果で、下の5つが種子です。 種子は、翼(よく)があり、いびつな形をしています。 ヒガラが食べていたのは、この中心部のみのようです。

ヒノキの実(種子)。罫線の幅は6mmです。
ヒノキの実(種子)。罫線の幅は6mmです。


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2013.03.15