2月上旬、京都・洛西(らくさい)の平地にある公園の林でハシボソガラス Corvus corone を観察しました。
ツブラジイやアラカシの茂った公園でハシボソガラス1羽が採餌していました。 地面のそこここにどんぐりが落ちています。 ハシボソガラスはどんぐりが落ちている位置では食べません。 落ちているどんぐりを1つくわえて拾い上げると、数m歩いて別の場所に運び、そこの地面に置きます。 それを嘴(くちばし)でたたくように何度かつついて割り、その中身だけを食べます。 いくつものどんぐりを食べましたが、すべて同じ位置で割って食べました。
ハシボソガラスが団栗(どんぐり)を割る |
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ハシボソガラスが飛び去ったあと、どんぐりを割っていた場所へ近づいてみました。 たくさんのどんぐりの殻(から)が散乱していましたが、それを割っていた位置には小さなくぼみがありました。 どんぐりを平らな地面に置くよりも、くぼみに置くほうが、どんぐりが安定し、つついても動かず、割りやすかったものと思われます。
ハシボソガラスが割った団栗(どんぐり)の殻が散乱した地面。中央にはくぼみ。 |
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2013.03.11