カンムリカイツブリが顔を水中に浸けて水面から餌(えさ)を探す

 1月上旬、京都・洛西(らくさい)の桂川(かつらがわ)でカンムリカイツブリ Podiceps cristatus を観察しました。

 消極的な?餌(えさ)探し

 この日のカンムリカイツブリは顔だけを水に浸けて水面から餌(えさ)を探していました。 しばらく顔を水に浸けては顔を上げ、また水に浸けることを何度か繰り返すうち、潜水します。 数回、潜水しましたが、普段の潜水時間よりもずいぶん短く、潜水してもすぐに浮上していました。 えさをくわえて浮上することもありませんでした。 そのうち、えさを探すことをやめ、羽づくろいをはじめ、それを終えると、首を折りたたんで休んでしまいました。

カンムリカイツブリが顔を水に浸けて餌(えさ)を探す
カンムリカイツブリが顔を水に浸けて餌(えさ)を探す

 ここで観察されるカンムリカイツブリがえさを探すとき、多くの場合、潜水前に水面からえさを探すことはせずに潜水しています。 潜水してえさを探すことは、水面から顔だけを水に浸けてえさを探すことに比べ、エネルギー消費が大きいことは明らかです。 それでも普段、潜水してえさを探しているのは、その方がよりえさを捕獲できるからでしょう。 えさ探しのあと休息したことや、潜水を繰り返す場合に比べ移動範囲もずいぶん狭かったことも勘案しますと、この日はそれほどお腹が空いておらず、えさを探すことにあまり積極的でなかったことが考えられます。


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2013.01.28