12月上旬、京都・洛西(らくさい)の平地でジョウビタキ Phoenicurus auroreus を観察しました。
川のそばを歩いていましたところ、「キコ、キコ、・・・」と金属が擦れるような、か細い音が不規則なリズムで聞こえてきました。 鳥の声だと思いその音の先を探しましたが、何も見つかりません。 それでも音は聞こえて来ます。 その音のする方には住宅がありましたので、その中で何か作業中なのかとも思いつつ、しばらく探していましたら見つかりました。 ジョウビタキです。 ずいぶん手前にいました。 護岸された川の岸で、枯れたセイタカアワダチソウの間におす2羽が50cmほど離れて向き合っていました。
ジョウビタキのおすどうしが鳴き合う |
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ジョウビタキと言えば、「ヒッ、ヒッ、・・・」という高い声や、「ヒタキ」の名の由来とされる「カッ、カッ、」という声をよく発します。
それとはずいぶん異なる、「キコ、キコ、・・・」と聞こえる、声量のない、か細い声です。
お互いが鳴いていたため、不規則なリズムだったようです。
頭を下げて伏せて、向かい合っていましたので、なわばり争いのにらみ合いなのでしょうか。
観察しはじめて5分もお互い鳴き合い、動かない状態が続きました。
そのうち鳴きながら枝移りして、一方が他方を追い回すと、土手沿いにともに飛び去りました。
発見時にはすでに鳴いていましたが、どれくらい前からこの状態になっていたのでしょう。
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2013.01.07