コマドリが秋の洛西に飛来

 10月下旬、京都・洛西(らくさい)の山地の林でコマドリ Erithacus akahige を観察しました。

 クロジのいる林床で

 常緑広葉樹の林とスギ林との境界付近の林床から、クロジの「ツッ、ツッ、・・・」という地鳴きが聞こえて来ました。 鬱蒼(うっそう)と茂った常緑広葉樹の林で地面にはほとんど草が生えていません。 その暗い林床でクロジ2、3羽が採餌していました。 そこにあるヤブツバキの下方の枝にコマドリが止まっていました。 クロジとニアミスしましたが、特に干渉することなく、クロジは通りすぎてゆきました。
 コマドリはしばらく枝で休んでいましたが、林縁に移動し、ササなどがまばらに生えているやぶに入りました。 林床に下りて地面で何かをついばみはじめました。 小さな実を食べているようでしたが、よく分かりません。 そのうちやぶの奥へ入り込み、見えなくなりました。

コマドリが暗い林床で休む
コマドリが暗い林床で休む

 洛西ではコマドリは旅鳥です。 春の渡りの時期には、その特徴的なさえずりにより、それほど多くはないですが観察することができます。 ササやぶなど、枝葉の込み入ったやぶなどで鳴いていることが多く、なかなか姿を見ることはできません。 秋も少なからず通過していると思われますが、やぶなどに静かに入っているのでしょう、観察する機会はあまりありません。


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2012.12.03