ムクドリの餌(えさ) - エノキの実(種子)を食べる

 8月下旬、京都市・鴨川(かもがわ)でムクドリ Sturnus cineraceus を観察しました。

 エノキの実を丸呑み(まるのみ)に

 河畔の落葉広葉樹の並木にまじるエノキの木で、5羽ほどのムクドリの一団が採餌していました。 食べていたのはエノキの実です。 枝先に生(な)っている実をくわえ取っては丸呑み(まるのみ)にしていました。
 エノキの実は枝先にたくさん生っており、ムクドリはいくらでも食べられそうですが、実をくわえ取ることはそれほど容易ではありません。 実をくわえようと枝先に近づくと、ムクドリ自身の体重で枝がたわむため、バランスを崩して飛び上がり、実をくわえられないこともしばしばでした。

ムクドリがエノキの実を食べる
ムクドリがエノキの実を食べる


 エノキはニレ科の落葉広葉樹です。 エノキの実は直径6mmほどで、果皮(かひ)をほぐすと橙色で厚みのない果肉(かにく)に包まれた白っぽい種子が出てきます。

エノキの実(概ね実物大) エノキの実の中身(写真中央が種子)
エノキの実(概ね実物大) エノキの実の中身(写真中央が種子)


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2012.10.15