停空飛翔(ていくうひしょう)とは、空中の一点に一時的にとどまる飛翔のことです。
はばたきながらの停空飛翔をホバリング hovering 、はばたかない停空飛翔をハンギング hanging と区別することもあります。
停空飛翔中の個体は、上体をやや起こし、尾羽をいっぱいに広げています。
翼(つばさ)を横に伸ばし、はばたいたり、止めたりしてたくみにバランスをとっています。
京都・洛西(らくさい)では河原や農耕地の上空で、チョウゲンボウやノスリが時々停空飛翔をしている様子が観察できます。
カワセミや、エゾビタキ、ツバメなどがホバリングを行なっている様子を観察することもあります。
いずれもこうして眼下の餌(えさ)を探しています。
ハンギングでは、はばたいていませんので、墜落してしまいそうですが、正面からある程度の風を受けることにより浮力を得ているそうです。
チョウゲンボウが停空飛翔をする |
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写真のチョウゲンボウは、ハンギングしながら時々はばたいてバランスをとっていました。 こうしながら、首を傾(かし)げたり、下方をのぞき込むなどして、眼下のえさを探します。 そのうち、えさを見つけて、ねらいを定めると、急降下していました。
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2012.08.13