ハシボソガラスの餌(えさ) - カメの卵を食べる

 7月上旬、京都・洛西(らくさい)の農耕地でハシボソガラス Corvus corone を観察しました。

 側面に穴を開けて

 ところどころに水の溜まった休耕田で1羽のハシボソガラスが採餌していました。 食べていたのはカメの卵です。 卵の中身と言えば、液体に近い、やわらかいゼリー状です。 ハシボソガラスは、卵の側面に嘴(くちばし)を差し込んでは、、嘴の先を高くしていました。 ゼリー状の中身を嘴に含んでは、のみ込んでいたものと思われます。

ハシボソガラスがカメの卵の側面に嘴(くちばし)を差し込む
ハシボソガラスがカメの卵の側面に嘴(くちばし)を差し込む

 ミシシッピアカミミガメか、クサガメの卵

 この農耕地に生息しているカメと言えば、ミシシッピアカミミガメか、クサガメです。 これらのカメの卵は、鳥の卵に比べて、細長く、蚕(カイコ)のまゆに近い形をしています。
 ハシボソガラスの飛び去ったあとには、側面に穴の開いた卵が数個、散らばっていました。 この2種のカメは水辺の地中に産卵することが知られています。 ハシボソガラスは地中から掘り返したのでしょうか。

側面に穴の開いた、カメの卵
側面に穴の開いた、カメの卵

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2012.07.30