4月上旬、京都・洛西(らくさい)の桂川(かつらがわ)でオオバン Fulica atra を観察しました。
オオバン20羽ほどの一団が川面に浮かび、潜水を繰り返して採餌していました。 水底の水草をくわえて浮上してはのみ込んでいました。 いつものようにオオカナダモを食べているように思って見ていましたが、何か違うものをくわえているようでしたのでよく観察してみました。 根のついた、細長い葉のついた株をくわえていました。 このような形態で桂川の水底に生えているものといえば、ネジレモという水草です。 この日、潜水後にくわえているものはネジレモばかりでした。
※ マウスカーソルを画像に重ねますと拡大します。 |
オオバンがネジレモを食べる |
|
ネジレモはトチカガミ科の水草です。 桂川の砂地の川底に根を張っています。 水底のオオカナダモの葉をつかんで抜こうとしますと、茎の途中で切れてしまうことがほとんどですが、ネジレモの細長い葉をつかんで引っ張りますと多くの場合、根ごと抜けます(写真)。 オオバンも葉をくわえて、根のついた株を抜いているものと思われます。
ネジレモの若い株 |
|
< 関連ページ >
調べる "オオバン" ※ オオバンのその他の topic はこちらへ
調べる - テーマ別 "採餌行動・えさ - 水辺の鳥" ※ その他の鳥の採餌行動などはこちらへ
2012.05.27