1月上旬、京都・洛西(らくさい)の市街地の林でムクドリ Sturnus cineraceus を観察しました。
市街地の林に植栽されたナンキンハゼの木に数十羽のムクドリが飛来していました。
ナンキンハゼの枝先には実がたくさん生っています。
ムクドリはたくさんの実のそばの枝に止まり、嘴(くちばし)の先でひとつずつくわえ採っては、実をそのままのみ込んでいました。
ナンキハゼの実に付いている柄は、ムクドリにとっては少し長いようです。
しかも実は柄からなかなかはずれません。
枝に止まり、首をのばして実をくわえ採る際、長い柄がたわんでも実がはずれないために、バランスを崩して、写真のように翼(つばさ)を広げることもしばしばでした。
ムクドリがナンキンハゼの実をくわえる |
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ナンキンハゼはトウダイグサ科の落葉広葉樹で、中国原産です。 街路樹や庭木として植栽されています。 実の白い部分は仮種皮(かりしゅひ、あるいは、かしゅひ)と呼ばれ、硬い蝋(ろう)質で、種子を薄く覆っています。 この仮種皮を削り取りますと、黒い種子が出てきます。
ナンキンハゼの実 | 削りとった仮種皮(左)とナンキンハゼの種子 |
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2012.04.08