キジバトが初冬(12月)にモミジバフウで抱卵(営巣) - 繁殖期の長いキジバト

 12月上旬、京都・洛西(らくさい)の平地の林でキジバト Streptopelia orientalis を観察しました。

 落葉さかんな枝先で

 国内の鳥の多くは早春から夏にかけての時期に繁殖活動をしますが、キジバトの中には、夏が過ぎてもなお繁殖をはじめるペアがいることが知られています。 いくつかの文献によりますと、3月頃から11月頃までの時期に、繁殖しているペアがいるようです。
 ここは紅葉もすっかりすすみ、落葉さかんな平地の林です。 モミジバフウの枝先に造った巣にキジバトが座り込んでいました。 立ち上がって転卵しているようなしぐさも見られましたので、抱卵中のようです。 巣の下を途切れなく人が行き交い、止めどなく葉が降り落ちる中、じっと抱卵していました。

キジバトがモミジバフウの枝先で抱卵中
キジバトがモミジバフウの枝先で抱卵中

 モミジバフウは北アメリカ原産の落葉広葉樹です。 各地の道路や公園などに街路樹として植栽されています。 ここ洛西でもところどころに少なからず植裁されています。


< 関連ページ >
調べる "キジバト" ※ キジバトのその他の topic はこちらへ
調べる - テーマ別 "繁殖・営巣・造巣・巣作り" ※ その他の鳥の繁殖行動などはこちらへ

2012.03.19