ハクセキレイの塒(ねぐら) - 街路樹の銀杏(イチョウ)並木

 12月下旬、京都・洛西(らくさい)の市街地でハクセキレイ Motacilla alba の塒(ねぐら)を観察しました。

 大通りのイチョウ

 日の入りの頃、桂川で観察していましたところ、ハクセキレイ20羽ほどの一団が上空を通過しました。 数分置いて、ほぼ同数の一団が同じコースを通過しました。 そこでこの行く先へおもむき、周辺を探しましたところ、ねぐらがありました。
 川から1kmほど離れた市街地の真ん中です。 車の往来がさかんな大通りに沿って植えられたイチョウ並木です。 そのうちの1本がねぐらとなっていました。 少なくとも20羽はいましたが、それ以上は葉陰で見えないようでした。 日の入り後、しばらくは飛んだり、鳴いたりしていましたが、そのうちに静かになりました。

ハクセキレイがねぐらで休む(4羽が写っています)
ハクセキレイがねぐらで休む(4羽が写っています)

 ねぐらとなっている木には葉が残っていましたが、その両隣(となり)の木には葉がありませんでした。 ねぐらの木とその両隣の木のいずれにも、その根元にはフンが多数、落ちていましたので、両隣の木も最近までねぐらだったようです。 落葉してねぐらとして利用されなくなったことがうかがえます。 ねぐらの木からも、風が吹くたび、はらはらと葉が落ちていましたので、そのうちここも利用されなくなるのでしょう。 次はどこへ移動するのでしょうか。

ハクセキレイの塒(ねぐら)となっている銀杏(イチョウ)の木
ハクセキレイの塒(ねぐら)となっている銀杏(イチョウ)の木


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2012.03.05