ハシボソガラスの餌(えさ) - カエルを食べる

 10月中旬、京都・洛西(らくさい)の農耕地でハシボソガラス Corvus corone を観察しました。

 稲わらをまとめてくわえてかき分ける

 稲刈りの終わった田んぼで数羽のハシボソガラスが採餌していました。 田んぼには一面に稲わらが散らばっています。 ハシボソガラスは稲わらをまとめてくわえ、右あるいは左へ投げ払って、稲わらをかき分けて餌(えさ)を探します。 そのうち何かをついばみます。 小さなものをついばむことが多かったですが、カエルを少なからず食べていました。

ハシボソガラスが稲わらをかき分ける
ハシボソガラスが稲わらをかき分ける

 肉を引きちぎって食べる

 田んぼでカエルを食べる鳥と言えば、サギ類です。 サギ類はカエル1個体そのままを丸呑み(まるのみ)にします。 一方、ハシボソガラスはカエルを丸呑みにしません。 ハシボソガラスはカエルを嘴(くちばし)でつかまえたあと両足で押さえます。 この間、カワセミがするような、カエルを地面にたたきつけるなど、カエルを弱らせる行動はしません。 カエルを足で押さえたまま、その肉を嘴で少しずつ引きちぎり、肉片を丸呑みにします。 ハシボソガラスの口の大きさですと、十分に丸呑みできそうなカエルであるにもかかわらず、肉をむしるのは、カエルの骨を嫌ってのことでしょうか。

ハシボソガラスがカエルの肉を引きちぎって食べる
ハシボソガラスがカエルの肉を引きちぎって食べる

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2011.11.28