2月上旬、京都市内の水路でキンクロハジロ Aythya fuligula を観察しました。 めす、おすを合わせて10羽ほどがさかんに潜水して採餌していました。 キンクロハジロは、ホシハジロなどとともに淡水域の潜水カモの代表です。 その潜水中の様子を連続写真などで示します。
キンクロハジロの潜水中の足の位置は下ではなく、横です。
足を左右に開き、ふしょと脛(すね)との関節を、扇の要(かなめ)として扇状に足を動かします。
水をかく際、みずかきの上端は、体の上面よりも高い位置のようです。
左右の足は同時に同じ動きです。
体は水底に向け斜めです。
潜水中は、絶えず足で水をかいています。
足で水をかくのを止めると浮上します。
このことから常に水をかいていないと水中に留まっていることができないことがうかがえます。
キンクロハジロの潜水中の足の動き |
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みずかきを閉じ、ふしょを曲げて足先を前へ | |
足のつけ根ほど前まで曲げるとみずかきを広げ足を後ろへ | |
みずかきをいっぱいに広げ水をかく | |
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尾の真横まで足をかくと再び足を前へ |
潜水中、キンクロハジロは嘴を水底へのばしています。 水底の砂を嘴で探っているようです。 浮上時に嘴をもぐもぐと動かしていることがありましたが、食べているものをくわえている様子は観察できませんでした。 水中ですでに何かを口に含んでいるものと思われます。 水底にはシジミの仲間と思われる貝殻があちこちに散らばっていました。 キンクロハジロは貝類を好むようですので、おそらくこれを食べていたものと思われます。
キンクロハジロが嘴で水底を探る |
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シジミの仲間と思われる二枚貝の殻 |
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2011.03.18