12月中旬、京都・洛西(らくさい)の桂川(かつらがわ)でヒヨドリ Hypsipetes amaurotis を観察しました。
桂川の土手に植栽されたエンジュの木に数羽のヒヨドリが群がっていました。
落葉しはじめた枝にはエンジュの実がたくさん生っています。
エンジュはマメ科で、種子(豆)は鞘(さや)の中に入っています。
生っているのは種子がひとつだけの小さな鞘が大半でした。
残りは2つ入りで、3つ入りはわずかです。
ヒヨドリは枝から鞘を引きちぎり、鞘ごと丸のみにします。
ヒヨドリの口に比べて鞘はやや大きいようで、のみ込みやすいように鞘を何度かくわえ直します。
喉に入りやすいように、嘴の先から鞘が前に長くのびたように鞘の端をくわえるまでくわえ直します。
1つ入りは容易にくわえ直しができますが、2つ入りには四苦八苦です。
1つ入りよりも縦に約2倍も長く、鞘の端をくわえるにはバランスが悪いせいでしょうか、何度も何度もくわえ直します。
くわえ損ねて落としてしまうこともありました。
ヒヨドリがエンジュの鞘(さや)をくわえる |
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エンジュの鞘(さや)と、種子(下の黒い粒)。罫線は6mm幅です。 |
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2011.02.28