12月中旬、京都・洛西の平地の林で、カワラヒワ Carduelis sinica を観察しました。
ツブラジイやアラカシなどの常緑広葉樹の茂った暗い林です。 そのところどころに生えたサカキに10羽あまりのカワラヒワが飛来していました。 暗い林床から林の中層にかけての高さまで伸びたサカキの枝に止まり、実をついばんでいました。 実をくわえると、嘴(くちばし)を小刻みにふるわせます。 ひとしきり食べると、実の一部を嘴から放して捨てます。
カワラヒワがサカキの実を食べる |
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カワラヒワが飛び去ったあと、採餌していた枝の真下を訪れますと、種子や果皮が落ちていました。 サカキの実は直径1cm足らずです。中は液状で、2mmほどの種子が数個入っています。 果皮にはわずかな果肉がついています。 カワラヒワは果汁や果肉を食べ、果皮や種子は食べずに捨てていたようです。
サカキの実(左上)、その果皮と果汁(右)、種子(左下) |
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サカキはツバキ科の常緑広葉樹です。 初夏に花が咲き、初冬に実が生ります。
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2011.02.21