ウソが食べるリョウブの実は限られる

 京都・洛西(らくさい)ではウソ Pyrrhula pyrrhula は冬鳥です。 冬枯れの山を訪れると「フィー、フィー、・・・」という声が遠くからさびしげに響いて来ます。 数羽ほどの小さな集団で行動していることがほとんどです。

 止まれる枝から届く範囲の実を食べる

 ウソがリョウブの実を食べていました。 実のなっている枝は細くて止まれないのでしょう、そこには止まらず、必ずある程度の太さの枝に止まっていました。 このため嘴(くちばし)の届く範囲が限られるのでしょう、写真のように枝にぶら下がって、不安定な体勢で実をついばむこともしばしばでした。 たくさん実があるように見えますが、止まれる枝とそこから届く範囲の実ということになりますと、食べることのできる実は意外にもずっと少ないということがうかがえます。

 リョウブはリョウブ科リョウブ属の落葉広葉樹で、洛西では山地や丘陵の尾根付近などでよく見られます。 ソヨゴやアセビ、ネジキなどと混生しています。

ウソのおす
ウソのおす

枝にぶら下がってリョウブの実を食べるウソ
枝にぶら下がってリョウブの実を食べるウソ

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08.12.22 N