9月上旬、京都・洛西(らくさい)でバン Gallinula chloropus の造巣行動(巣作り)を観察しました。
ウキアゼナが水面を覆い尽くしてしまうほど生えた湛水休耕田で巣作りです。
ところどころにコナギなどそれ以外の草の株もあるのですが、その中のタマガヤツリの株を押し倒してそこに巣を作っています。
巣材はウキアゼナなど、周囲に生えている植物をくわえて運んで来ます。
巣の近くにいくらでも生えているのですが、必ず数m離れたところからくわえて来ます。
巣に入って巣材を巣に置くと、巣材をしばらく整えてから次の巣材を取りに出かけることもあれば、巣に巣材を置くと何もせず、すぐに巣から出ることもありました。
※ タマガヤツリ:カヤツリグサ科カヤツリグサ属の在来種です。
※ ウキアゼナ:北米原産の帰化種で、写真にあるほとんどの植物がこれです。
※ コナギ:稲作とともに渡来した史前帰化種とされます。巣の脇にあるやや広めの葉の植物です。
巣材をくわえて巣に運んで来たバン |
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巣材を巣に入れるバン |
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08.10.31 N