9月上旬、京都・洛西(らくさい)の田んぼでカルガモ Anas poecilorhyncha を観察しました。
洛西の田んぼの一部で稲穂が頭(こうべ)を垂れはじめる頃です。
その稲穂をめがけてカルガモが跳ねていました。
写真の稲穂の高さまではとても跳ねることはできませんが、その半分ほどの高さのところどころに稲穂が突出しており、それをねらって跳ねます。
まずお目当ての稲穂にねらいを定めます。
上の写真はねらいを定めているところです。
そして跳ねます。
下の写真がそうです。
すいすいと水面を移動していましたが、浅い水田でしたので、水底に足がついているものと思われます。
すなわち、跳ねる際には水底をけっているものと思われます。
頭から体、足先にかけて全く伸びきっていませんが、これがカルガモの最高到達点です。
嘴(くちばし)の先から、首のつけ根ほどの高さを跳ねています。
カルガモの全長は60cmほどのようですので、その半分の30cmぐらいといったところでしょうか。
数回に1回の割合で稲穂を食べることに成功していました。
バレーボール、全日本のかつてのエース・アタッカー、中垣内(なかがいち)選手は194cmの身長の約半分の1mほどの跳躍力だったようです。
鳥の全長は嘴の先から尾羽の先までの長さですので、ヒトでは座高に相当しそうです。
中垣内選手の座高が身長の半分の約1mとしますと、跳躍力も約1mですので座高とほぼ同じになります。
カルガモの跳躍力は、全長(ヒトの座高に相当すると考えられます)の約半分ですので、中垣内選手の半分ほどに相当すると言えそうです。
スズメやカワラヒワは稲穂に止まって食べていますが、カルガモの体重ではそういう訳にもいかず、また稲穂の高さまでなら容易に飛ぶことができるのに空中から食べることができない、そんななんとも皮肉な事態と言えそうです。
近く、バンが稲穂を食べる様子を公開の予定ですが、バンは思いのほか大胆です。お楽しみに。
稲穂にねらいを定めるカルガモ |
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稲穂にとびつくカルガモ(この高さが最高到達点) |
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08.11.14 N