11月中旬、京都・洛西(らくさい)の桂川(かつらがわ)でオオバン Fulica atra を観察しました。
10羽ほどのオオバンが川面に浮かび、時折、潜水して採餌していました。 食べていたのはオオカナダモという水草です。 潜水して水中のオオカナダモを採取し、浮上してのみ込んでいました。 長さ10cm前後の短いものから、中には数十cmもの長い水草を引き上げていました。 長い水草は、端から少しずつのみ込みます。
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オオバンがオオカナダモを食べる |
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オオカナダモはトチカガミ科の水草で、南米、アルゼンチン原産の帰化種です。
めすの株とおすの株がある雌雄異株(しゆういしゅ)ですが、おすの株しか日本にはないそうです。
桂川では流れのゆるい場所の水底にまとまって生えています。
橋の上などからその様子がうかがえます。
写真の左上の2羽のカモと比べますと、水底の相当な範囲にわたって生えていることが分かります。
一見、浅そうですが、カモにとっては逆立ちして首をのばしてようやく届くほどの深さのようです。
カモは苦労して採餌しています。
橋の上や岸から見た水底の様子、カモの採餌場所などから推しますと、洛西地域を流れる桂川では、水底の大半がオオカナダモで覆われているように思われます。
川底にまとまって生えるオオカナダモ。左上にホシハジロ(左)とハシビロガモが浮いています。 |
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10.12.13 N