10月中旬、京都・洛西(らくさい)の桂川(かつらがわ)でノビタキ Saxicola torquata を観察しました。
河畔にまとまって広がる、クズを主体とした草地で2羽ないし3羽のノビタキが採餌していました。 クズの葉先、セイタカアワダチソウの花や茎、ススキの茎などの目立つ場所にしばらく止まり、飛び立ってはまた別の同じような場所に止まることを繰り返してえさを探します。 飛んでいるユスリカかハエの仲間をつかまえようと軽く空中に飛び出す、いわゆる空中採餌の行動も何回か見られましたが、低く飛び出して葉陰に入ることが多く、とりわけ葉や茎を伝う虫をねらっていたようです。 観察中、何回かつかまえ損ねましたが、毛虫2個体と、嘴(くちばし)の長さほどのバッタ1個体をつかまえました。 つかまえた毛虫はキタテハというチョウの幼虫です。 毛虫をくわえると、葉または茎に数回こすりつけて、毛虫を弱らせてから丸のみにしていました。
ノビタキが毛虫(キタテハの幼虫)を食べる |
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キタテハはタテハチョウ科のチョウです。 カナムグラというつる性の植物の葉を食べて幼虫は育ちます。 桂川では秋に成虫が多く見られます。 成虫はセイタカアワダチソウの花へ吸蜜に訪れたりしています。 河畔にはカナムグラがそこここに生えており、幼虫も少なからず育っているようです。
キタテハ(チョウの一種)の幼虫 | カナムグラの葉 |
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10.11.01 N