10月中旬、京都・洛西(らくさい)の山地の林でヤマガラ Parus varius を観察しました。
シイやコナラなどの高木の林縁に低木のクサギが数株生えていました。
クサギの枝先にはたくさんの実が生っています。
そのうちメジロ、エナガ、シジュウカラなどの混群が飛来し、林の中層で採餌しはじめました。
その中に1羽いたヤマガラだけは別行動です。
シイやコナラの枝から低木のクサギに下り、実をついばんではシイやコナラの枝や幹の隙間に差し込んでいました。
のちのちのためにえさを保存しておく行動、いわゆる貯食(ちょしょく)です。
ヤマガラがクサギの実を5個ほど貯食したあと、混群が遠ざかりました。
ヤマガラもそれとともに移動したのでしょう、それきり見えなくなりました。
混群のメンバーが採餌する中、1羽だけ貯食とは堅実です。
クサギはクマツヅラ科の落葉広葉樹です。
写真の濃紺の丸い部分が実で、直径6mmほどです。
その周囲の赤い部分は萼(がく)です。
クサギは漢字で「臭木」と書きます。
葉などを裂くと独特の臭気があることに由来します。
洛西では山地の林縁部にぽつぽつ生えています。
クサギの実 |
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10.11.22 N