10月上旬、オオタカ Accipiter gentilis の幼鳥とハシブトガラス Corvus macrorhynchos とが攻撃をし合っていました。
その1シーンをほぼ真下から撮影できました。
オオタカはハシブトガラスに追いつく寸前で、撮影位置からの奥行きに2羽の差はほとんどないと思われますので、オオタカ、ハシブトガラスの全長に合わせて体に沿って線を引き、写真の右下に並べて比較しました。
オオタカ(赤い線)の全長はハシブトガラス(青い線)の全長の約85%です。
一般にタカの仲間はおすよりもめすの方が大きいことが知られています。
オオタカも例外ではなく、概ね、おすはハシボソガラス大、めすはハシブトガラス大とされます。
写真のオオタカはハシブトガラスより小さいですのでおすと思われますが、それを計算によって確かめてみます。
オオタカとハシブトガラスの全長を比較する |
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いくつかの文献によりますと、オオタカの平均的な全長はめすで59cm、おすで50cmとありました。
ハシブトガラスの平均的な全長は57cmとありました。
これらの数値から、ハシブトガラスの全長に対する、オオタカの全長の割合は、
めすでは、59 ÷ 57 = 1.04、すなわち、104%
おすでは、50 ÷ 57 = 0.88、すなわち、88%
となります。
オオタカ、ハシブトガラスのいずれも個体差があり、全長にばらつきがありますので確実なことは言えません。
しかしこの写真での比較では、ハシブトガラスの全長に対する、オオタカの全長の割合は約85%ですので、平均的な全長よりわずかに小さいですが、写真のオオタカはおすであると考えられます。
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10.11.08 N