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ひなの口の中へえさを入れるめす |
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観察されたえさ運びの回数は31回です。 おす20回に対して、めす11回でした。 おすのほうがめすよりも多くえさを運んでいました。 これは後述しますが、体の大きさと運んで来るえさに関係しているのではないかと推測しました。
サンコウチョウのえさ運びの内訳 |
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トンボのなかまをあたえるおす |
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ガのなかまをあたえるおす |
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大きなトンボなどの大きな虫でも翅や足をとらずにそのままヒナの口へ入れていました。
これも写真の通りです。
少しでも栄養になるようにということなのでしょうか。
ヒナの口に入りきらないこともしばしばでした。
またこれらのえさは、必ず頭からヒナの口へ入れていました。
カワセミなど魚をあたえる種でも、ひれなどが喉にひっかからないように頭から入れると言われていますが、まさにこれと同じようなことが言えそうです。
つまり、虫の翅や脚がのどにひっかからないようにこうしているということです。
虫は、頭(背)から殻を脱ぐように脱皮しますが、そのように頭から出ると体が殻にひっかからないようになっているのでしょう。
このようにサンコウチョウはトンボ、ガ、クモなどの虫を主なえさとしていました。 トンボの幼虫は川で水生昆虫などの小動物をえさとしています。 トンボの成虫も空中でハエやカ、ガの仲間などの虫をえさとしています。 クモも小動物をえさとしています。 トンボやクモのえさとなる虫の多くは植物や腐植質のものをえさとしています。 これらのことから、サンコウチョウは、植物から虫、虫から鳥、という食物連鎖の上位にいることが分かります。 サンコウチョウのえさとなる虫の量、その虫のえさとなる虫や植物の量などを想像しますと、その値はずいぶん大きなものになることでしょう。 サンコウチョウの生息ひとつとってみましても、その背景に豊富な虫、豊富な植物の存在がうかがえます。
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