2月上旬、洛南(らくなん) - 京都府の南部 - の農耕地でミヤマガラス Corvus frugilegus を観察しました。
250羽ほどのミヤマガラスの集団が刈田に下りて採餌していました。 稲(いね)の切株の間にある稲藁(いなわら)を嘴(くちばし)で払いのけながら、えさを探していました。 何を食べているのかは分かりにくかったのですが、横取りしようとする個体から逃れるために何度かえさをくわえ上げていました。 その際、いずれも嘴(くちばし)の幅かそれよりもやや大きい丸いものをくわえていました。 ここにあるそのような形のものと言えば、貝類のスクミリンゴガイです。 くわえ上げることが少なかったのは、以前に紹介しましたハシボソガラスと同じく、スクリンゴガイの殻を足で押さえて嘴(くちばし)で割り、中味のみを食べているためと考えられます。
ミヤマガラスの集団が刈田に下りて採餌する |
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ミヤマガラスがスクミリンゴガイをくわえる |
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スクミリンゴガイは通称「ジャンボタニシ」として知られています。 南アメリカ原産で1980年代、食用に日本へ持ち込まれました。 洛南の田んぼでも帰化しています。
スクミリンゴガイ - 夏の水田にて | |
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10.03.30 N