「千鳥足(ちどりあし)」とは、酒に酔った人がおぼつかない足取りでふらふらと歩く様子を言いますが、当の千鳥の方は実際、どのように歩いているのでしょうか。 その歩き方を見てみましょう。
写真はチドリ科の一種、イカルチドリが歩いている途中の1シーンです。 イカルチドリが一歩を踏み出したところです。 うしろになる方の足の前方へ、内股で足をふみ出していることが分かります。
イカルチドリの足取り | イカルチドリの足取り - 拡大 |
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うしろから見た写真ですと、うしろになる左足の前方よりさらに左側へ、右足を交差するように足をふみ出していることがよく分かります。 イカルチドリをはじめ、チドリ科の多くはこのような足取りで歩いたり、走ったりします。 ただし、おぼつかい足取りというわけではなく、しっかりとした歩みです。
イカルチドリの歩み。うしろから見ますと足が交差していることがよく分かります。 |
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このように内股で交差するように足をふみ出して歩く千鳥のユニークな足取りが、酔っておぼつかない足取りのたとえとして、いわゆる「千鳥足」の意味となったのでしょう。
ところで、酔ってふらふら歩いている人は、千鳥のように内股で交差するような足取りなのでしょうか。
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10.02.08 N