1月上旬、洛西 - 京都府の南西部 - でムクドリの塒(ねぐら)入りを観察しました。
夕暮れ、洛西の上空では、ムクドリの群れが断続的に同じ方向へ移動してゆく様子が見られます。
数10羽から、時に数100羽にもなる群れもあります。
これらはいずれも塒(ねぐら)へ向かっています。
移動途中、群れが電線に一時止まったりすることがあります。
そのうち別の群れがそこへ合流し、ともにねぐらへ向かいます。
こうしてしだいに大きな群れとなります。
見晴らしのよい所から観察していますと、一気に2km以上も飛行していることもあります。
日中、行動している場所は塒(ねぐら)から数kmも離れているようです。
塒(ねぐら)の上空ではこれら飛来した群れが合わさり、「キュルキュル・・・」「ギューギュー・・・」と鳴きながら、その上空を旋回しています。
旋回中も続々と飛来する群れがあり、群れはさらに大きくなります。
日の入り後、10分ほどしますと塒(ねぐら)へ下ります。
※ 塒(ねぐら)とは、鳥の眠る場所のことです。
夕暮れ、塒(ねぐら)へ向かうムクドリの群れ(約90羽) |
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塒(ねぐら)の上空を鳴きながら飛び回るムクドリの群れ(1000羽以上) |
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ムクドリの塒(ねぐら)は洛西にいくつかあります。 そのうちのひとつは市街地の中にある、車の往来の絶えない道路と建物とに囲まれた小さな林です。 ここでは1000羽以上のムクドリが休みます。 大きな木がぽつぽつあるのですが、それよりも低い、高さ10数mの竹林が塒(ねぐら)です。 日中、訪れますと、狭く薄い印象です。 ねぐらに下りたムクドリの群れは、葉の茂った竹林の上層部で「キュルキュル・・・」「ギューギュー・・・」とにぎやかに鳴きながら、止まりや、枝移りを繰り返しています。 10分ほども経ちますと、ぱったりと静かになってしまいます。 ここに1000羽以上の群れがいるとは思えないほどの静けさです。
ムクドリの塒(ねぐら)となっている竹林(日中の様子) |
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10.02.05 N