12月中旬、京都・洛西(らくさい)の桂川(かつらがわ)でダイサギ Ardea alba の塒(ねぐら)を観察しました。
日の入り間近の頃、川面にせり出したヤナギの枝に30羽ほどのダイサギが休んでいました。
首を縮めて嘴(くちばし)を前に突き出し、片足を腹の羽毛に隠してじっとしている個体がほとんどです。
中には羽づくろいをしている個体もいました。
水面に近い高さから、ヤナギの樹高の下から1/3ほどの高さまでの低い位置に、すべてのダイサギが休んでいました。
高い位置は風当たりが強く、体温が下がりやすいのかもしれません。
また空気より水の方が比熱が大きいため、大気よりも川の水の方が夜間に温度が下がらず、水面に近い方が温かいことも考えられます。
サギのねぐらにはほかの種類のサギが交じっていることも多いのですが、このねぐらにはダイサギ以外のサギは交じっていませんでした。
ダイサギのねぐら |
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首を縮めて嘴を突き出し片足を腹の羽毛に隠して休むダイサギ |
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このダイサギのねぐらには、日中、30羽ほどのカワウが休んでいます。 時間差で利用者が異なる、水鳥の休息に適した場所のようです。
日中はカワウが休む |
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09.12.25 N