5月中旬、京都・洛西(らくさい)で営巣中のチョウゲンボウ Falco tinnunculus を観察しました。
巣穴からは1羽のひなの顔が見え隠れしていました。
顔を出している時間の方が長かったので巣穴の中にはこの1羽しかいないように思われました。
えさを運んで来た親鳥が建物の屋根に止まるとそこへ間髪入れずに飛来し、えさをつかんで別の建物の上に飛んでゆく1羽がいました。
後に述べますように、この日、巣穴へのえさ運びは見られませんでした。
またひなが小さいうちはおすが巣にえさを運ぶことが知られています。
建物の陰に入ってしまい、それが親鳥か、巣立ちびななのかは分かりませんでしたが、状況から判断して、ひなに与えるためにえさを受け取っためすの親鳥か、あるいは巣立ちびなと考えられ、巣の外に少なくとも1羽の巣立ちびながいることが示唆されました。
チョウゲンボウの一巣卵数は一般的に4〜6個であることが知られていますので、ほかにも巣立ちびながいる可能性があります。
めすの親鳥は巣穴のあるビルや周辺の建物の屋根に止まっていました。 3棟ほどの建物の止まり場所を数10分に1回ほどの頻度で移動していました。 先週は数回見られた巣穴へのえさ運びがこの日は一度も見られなかったことも併せて考えますと、これら一連の行動は、巣立ちびなを見守ると同時に、巣立ちを促している行動と思われます。
周辺の建物に止まるチョウゲンボウのめす |
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10.07.05 N / 07.05.20 N