9月上旬、洛西 - 京都府の南西部 - 桂川で1羽のセキセイインコを見つけました。
ムクドリにしては少し甲高いような、聞きなれない声が、河畔のヤナギから聞こえました。
断続的に鳴く声を頼りに、込み入った枝葉の中を探したのですが、なかなか姿を見れません。
しばらく探していると、何かに驚いて飛び立ち、周辺を飛び回ったあと、再びヤナギに止まったところでようやく姿を見ることができました。
そこでやっとセキセイインコと分かりました。
いわゆるかご抜けの鳥です。
桂川ではハッカチョウや、キンカチョウなどのかご抜けの鳥を見つけたことがあります。
京都の市街地を流れているとは言いましても、桂川でかご抜けの鳥を見つけることはほとんどありません。
込み入った枝葉の中に止まる、セキセイインコのハルクインという品種 |
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セキセイインコはオーストラリア原産です。
ペットとして飼養され、多くの品種があります。
「セキセイ」は漢字で「背黄青」と書きます。
これは、日本にはじめて移入されたのが、背中が黄色の品種と青色の品種であったことに由来するようです。
見つけた個体は、ハルクイン harlequin の黄色系という品種です。
harlequin とは「道化師」という意味でよく知られていますが、「まだら」という意味もあります。
背にまだら模様があることからこの名がついたようです。
ちなみに Harlequin Duck と 言えば、シノリガモのことです。
これは「まだら」という意味ではなく、シノリガモの外見が道化師を想起させるからのようです。
かご抜けの鳥にしては警戒心が強いようで、時に飛び立っても、込み入った枝葉の中へ入り込んでしまいます。
止まり位置からほとんど動かず、時折鳴いて、しばらくするとまた飛び立つことを繰り返していました。
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09.09.11 N