京都・洛西(らくさい)で今年もこれまでと同じビルの隙間(すきま)で、チョウゲンボウ Falco tinnunculus が営巣し、6月上旬に巣立ちをむかえましたことをお伝えしました。
8月下旬、同じ洛西ですが、その営巣場所からずいぶん離れた場所で単独で行動する幼鳥を見つけました。
どこで巣立った幼鳥なのかは分かりませんが、先の幼鳥だとしますと、巣立ってからかれこれ3か月ほどになります。
ホバリング、ハンギングなど、停空飛翔を繰り返し、時折、草地に降下してハンティングをしていました。
ねらいを定めて降下してもえさを捕獲できないこともありましたが、もっぱらショウリョウバッタなどのバッタ類をつかまえていました。
バッタをつかまえると、お気に入りの止まり場所に戻ります。
マイクを握るように、片足の足指でバッタを握って、バッタを頭から少しずつ、ついばんでいました。
ショウリョウバッタのめすを食べるチョウゲンボウの幼鳥 |
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※ ホバリング hovering : はばたきながら空中のほぼ同じ位置にとどまること。
※ ハンギング hanging : はばたかずに空中のほぼ同じ位置にとどまること。
※ 停空飛翔(ていくうひしょう) : ホバリング、ハンギングの総称。
※ ショウリョウバッタ : 国内では最大のバッタで、緑色、褐色とその中間の3タイプがあります。
ショウリョウバッタのめす |
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09.10.26 N / 09.08.28 N