京都・洛西(らくさい)の市街地で、車の往来の絶えない道路に沿って植栽された街路樹に営巣しているササゴイ Butorides striatus を、昨年、お伝えしました。 今年も同じ場所で営巣しており、4ペアが観察できました。 これらササゴイの繁殖ペアの様子を数回に分けてお伝えしています。
ひながどのようなえさを食べているのかは、巣の下にある落下物からおおよその見当がつきます。
巣立ち前後以降の巣の下には少ないながらえさが落ちていました。
サギ類はえさをのみ込んで巣に運び、はき戻してひなにえさを与えます。
親鳥がひなに与えようと巣に運び込んだものの、ひなが食べ損ねて落としてしまったと考えられます。
今季は7個体、落ちていました。
その内訳は下のグラフの通りで、オイカワ4、フナ1、カマツカ1、ウシガエル?1です。
いずれも5-10cmほどで、小型でした。
ひなに運ぶえさの数はこの数十倍以上にものぼると思われますが、小魚とりわけ小型のオイカワが多く運ばれている可能性がうかがえます。
巣の下に落ちていたえさの内訳(数字は個体数) |
|
オイカワは浅瀬を好み、群れています。
水際で待ち伏せしてえさをねらうササゴイにとって、オイカワは捕獲しやすい魚のひとつと思われます。
一方、カマツカは底生魚、すなわち水底で生活する魚です。
口も下向きで、水底のえさを捕獲しやすい構造になっています。
浅い場所の水底に泳ぎ出て来たカマツカをササゴイは捕獲したのでしょうか。
オイカワのめす | オイカワのおす |
|
|
フナの一種 | カマツカ |
|
|
|
|
ウシガエル? |
|
|
|
< 関連ページ >
調べる "ササゴイ" ※ ササゴイのその他の topic はこちらへ
調べる - テーマ別 "繁殖・営巣・造巣・巣作り" ※その他の鳥の繁殖などはこちらへ
調べる - テーマ別 "採餌行動・えさ - 水辺の鳥" ※その他の鳥の採餌行動などはこちらへ
09.08.14 N