3月下旬、京都・洛西(らくさい)の谷あいでキセキレイ Motacilla cinerea の採餌行動を観察しました。
流れのゆるやかな浅瀬の岸際でキセキレイのペアが採餌していました。
歩きながら小石の水底をつついていましたが、時に落葉をくわえてひっくり返していました。
写真のように落葉を高くはねあげることもしばしばでした。
キセキレイは、カゲロウ類やトビケラ類など、水底に潜んでいる水生昆虫の幼虫を食べていたものと思われます。
これらは水底のこぶし大ほどよりも大きな石の裏などに潜んでいることがほとんどです。
わざわざ落葉を裏返してえさを探しているということは、小石が占める水底では、小石の間よりも落葉の下に潜んでいることが多いのでしょう。
キョウジョシギは、石をひっくり返してえさを採ることから、英名で、turnstone ( "石をひっくり返す"の意 ) と呼ばれるのですが、キセキレイはさしずめ、turnleaf ( "葉をひっくり返す"の意 ) と言ったところでしょうか。
落葉をはねあげるキセキレイ |
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落葉をくわえてのけるキセキレイ |
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2011.07.25 / 07.04.01 N