3月上旬、大阪府の北部、いわゆる北摂(ほくせつ)地域でヒヨドリ Hypsipetes amaurotis を観察しました。
本格的な春の訪れを前に地面からのびはじめた若葉をヒヨドリが食べていました。
葉をついばんで細かい裂片を丸のみにしていました。
食べていたのはいわゆるクローバーです。
クローバーは英語で、clover です。
植物分類学では、マメ科シャジクソウ属(Triforium)の総称となっています。
一枚の葉が3つ以上の小葉に分かれているのが特徴です。
四つ葉のクローバーは幸福の象徴として知られますが、そのクローバーです。
日本ではシロツメクサ、ムラサキツメクサ、コメツブツメクサ、クスダマツメクサなどが知られています。
いずれもヨーロッパ原産の帰化種で、牧草として移入されたようです。
下の写真はおそらくシロツメクサと思われます。
※ 「ツメクサ」というのは漢字で「詰草」と書きます。
江戸期にオランダからガラスの器を輸入する際、乾燥したシロツメクサが緩衝材として詰められていたことによるそうです。
「詰める草」から「詰草」です。
※ 写真はいずれも拡大しません。 | |
クローバーの若葉をついばむヒヨドリ | 「虫食い」ならぬ「鳥食い」になったクローバーの若葉 |
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09.03.23 N