ミコアイサの交尾

　2月下旬、京都・洛西(らくさい)の桂川(かつらがわ)でミコアイサ Mergus albellus を観察しました。

　めすが頭を下げ、尾を上げて、おすに近づく

※ これらの写真は拡大しません

頭を下げ尾を上げためす(左)がおすにゆっくりと近づく

頭をさらに下げためすがおすの目の前へ

めすの斜め後方からおすがめすの背にのる

交尾

　風ゆるく、波のほとんどない川面にミコアイサのめすとおすが浮かんでいました。 めすが先行し、やや遅れておすが"伴走"ならぬ"伴泳"です。 時折、めすは頭を下げて前方へのばす行動をしていました。 これはおすに交尾を促す行動のようです。

　しばらく伴泳したあと、めすがUターンしました。 めすは頭を下げ、前にのばすと同時に、尾を上げてゆっくりとおすに近づきました。 するとおすはめすの左斜め後方から、めすの背にのり、交尾となりました。 交尾は約12秒に及び、おすはめすから下りました。 この間、めすの体は水没し、めすは頭の上半分だけを水面から出していました。 一方、おすは翼をわずかに開閉させる動作を4回行ないました。

　交尾直後、めすはおすを追い立てた

交尾直後におすを追い立てるめす

　交尾を終えためすは嘴(くちばし)を首に引きつけたまま、上方に首を素早く突き出して引っ込める動作をしながらおすに急接近しておすを追い立てました。 おすはわずかに離れましたが、しばらくすると再び2羽が並んで泳ぎはじめました。

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09.03.13 N

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