ケリの餌(えさ) - 水底のスクミリンゴガイ(巻貝の一種)を食べる

 9月上旬、京都・洛西(らくさい)の田んぼで、ケリ Vanellus cinereus を観察しました。

 水底の貝を見つけ取り

 田んぼの縁にある、イネの植えられていない、水の溜まった場所でケリ2羽が採餌していました。 水深は、ケリの足先から脛(すね)が浸かるほどですが、水が透き通っており、水底が水面の上から見えます。 ケリは水中をのぞき込みながら少しずつ歩みを進めます。 そのうち、ふいに水中に顔を浸けて、何かをくわえ取ります。 いずれも嘴(くちばし)の幅ほどの丸いものでした。 ケリはそれをそのままのみ込みます。 この一連の行動を繰り返していました。

ケリが水底のスクミリンゴガイを探す
ケリが水底のスクミリンゴガイを探す

ケリが水中に顔を浸けてスクミリンゴガイをくわえ取る
ケリが水中に顔を浸けてスクミリンゴガイをくわえ取る

ケリがスクミリンゴガイをくわえる
ケリがスクミリンゴガイをくわえる

ケリがスクミリンゴガイをくわえる - 拡大
ケリがスクミリンゴガイをくわえる - 拡大

 水底をよく見ますと、大きなスクミリンゴガイの周囲に、小さなスクミリンゴガイがたくさんいます。 ケリはこれを食べているようです。 大きな貝を食べれば、すぐに満腹になりそうに思いますが、これは喉(のど)を通らないのでしょう。 この中間ぐらいの貝があればよいのでしょうが、見当たりません。

水底のスクミリンゴガイ
水底のスクミリンゴガイ

 スクミリンゴガイは通称「ジャンボタニシ」として知られています。 南アメリカ原産で1980年代、食用に日本へ持ち込まれました。 洛西の田んぼでも帰化しています。


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2017.10.16