9月中旬、京都・洛西(らくさい)の田んぼで、チュウジシギ Gallinago megala を観察しました。
稲穂が頭を垂れる頃、チュウジシギは、人の足首から脛(すね)の高さほどに草がまばらに生えた畦(あぜ)でよく採餌しています。
嘴(くちばし)をそのつけ根近くまで地中に差し込み、かくかくとした動きでくちばしを上下させて地中のえさを探ります。
えさを探りあてますと、地中から引っ張り出して丸呑み(まるのみ)にします。
多くはミミズばかりを食べています。
あぜの上の地面でそのように採餌していることが多いですが、あぜから田んぼに下りて、あぜの側面を探っていることも少なくありません。
この個体はもっぱらあぜの側面を探っていました。
あぜの上から探るよりも、えさによく当たるので、こうしていると思われます。
あぜの上の土が固い、あぜの上からでは届かない深さにミミズがいるなどの要因が考えられます。
ひとしきり採餌すると、あぜに上がって休息していました。
チュウジシギが畦(あぜ)の側面から餌(えさ)を探る |
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採餌中、カラスやサギが上空を通過したり、ムクドリなどの小鳥類が警戒声を発するなど、周囲に異変があると、あわてて、早足であぜに上がり、周囲をうかがっていました。 それと同時に休息に入り、10分前後、じっとしていることも多かったです。
チュウジシギがあぜに上がって周囲をうかがう |
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2014.10.13