イソシギの餌(えさ) - ユスリカの幼虫を食べる

 9月下旬、京都・洛西(らくさい)の田んぼで、イソシギ Tringa totanus を観察しました。

 見つけ取り

 浅く、水で満たされた休耕田でイソシギの幼鳥が採餌していました。 足早に歩きながら、水面、あるいは水中に嘴(くちばし)を差し入れ、餌(えさ)をついばみます。 食べていたものの多くはユスリカ類の幼虫です。 水面や水中に漂っているユスリカの幼虫をくわえ取ってはのみ込んでいました。

イソシギがユスリカの幼虫をくわえる
イソシギがユスリカの幼虫をくわえる

 イソシギは、頭を下げ、嘴(くちばし)を前方の下方に向けて歩きます。 目でえさを探しているものと思われます。 この休耕田をのぞき込みますと、なるほど水は比較的澄んでおり、水中を漂っているユスリカの幼虫がたくさん見えました。
 ユスリカはハエ目ユスリカ科の昆虫の総称です。 一見、成虫はカ(蚊)に似ていますが、いわゆるカとは別の仲間で、血を吸いません。

水面を漂うユスリカの幼虫と、水底まで澄んだ水
水面を漂うユスリカの幼虫と、水底まで澄んだ水


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2013.11.18