9月下旬、京都・洛西(らくさい)の田んぼで、アカアシシギ Tringa totanus を観察しました。
水で満たされた休耕田でアカアシシギの幼鳥が採餌していました。 せわしく足早に歩きながら、水面、あるいは水中をさかんについばみます。 食べていたもののほとんどはユスリカ類の幼虫です。 水面や水中に漂っているユスリカの幼虫をくわえ取っては丸呑み(まるのみ)にしていました。
アカアシシギがユスリカの幼虫をくわえる |
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アカアシシギは、頭を下げ、嘴(くちばし)を前方の下方に向けて歩きます。 目でえさを探しているものと思われます。 この休耕田をのぞき込みますと、なるほど水は比較的澄んでおり、水面や水中を漂っているユスリカの幼虫がたくさん見えました。
アカアシシギがユスリカの幼虫をくわえる - 拡大 |
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ユスリカはハエ目ユスリカ科の昆虫の総称です。 一見、成虫はカ(蚊)に似ていますが、いわゆるカとは別の仲間で、血を吸いません。
水面を漂うユスリカの幼虫と、水底まで澄んだ水 |
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2012.11.05