足環(足輪 あしわ)の装着されたケリの幼鳥が洛西に飛来

 9月下旬、京都・洛西(らくさい)の水田でケリ Vanellus cinereus を観察しました。

 今春生まれの幼鳥

 ケリ10羽ほどが、干上がりはじめた湛水休耕田で休んでいました。 そのうちの1羽に足環が装着されていました。 右足に2つ、左足に3つ、両足で合計5つの足環(あしわ)です。 右足には銀色と白色、左足には橙色と赤色、白色の足環です。 この個体は虹彩が暗色で、胸に黒い帯がないなどの特徴から幼鳥ですので、今春以降に足環が装着されたことになります。

 足環の情報は下記の < 参考リンク > にあります。 それによりますと、2007-2008年にかけて、京都府南部にある、通称、巨椋(おぐら)干拓田で複数羽が捕獲されたようです。 それ以降の情報はありませんが、足環の色の組み合わせからしますと、ここで装着されたものと一致します。 巨椋干拓田と洛西とは、直線距離で数kmから10kmほど離れています。

※ マウスカーソルを写真に重ねますと、拡大します
足環(あしわ)の装着されたケリの幼鳥


< 関連ページ >
鴫・千鳥 "ケリ" ※ ケリのその他の topic はこちらへ
鴫・千鳥 "渡り・渡り時期・飛来・飛去" ※ その他のシギ・チドリの渡りなどはこちらへ

< 参考リンク >
日本鳥類標識協会 > カラーマーキングの部屋 > ケリ Vanellus cinereus

2012.10.29