コチドリの警戒姿勢 - 伏せる

 8月中旬、京都・洛西(らくさい)の田んぼで、コチドリ Charadrius dubius を観察しました。

 目立たぬように

 干上がりかけた湛水休耕田にコチドリが20羽ほど飛来していました。 多くは採餌中でしたが、数羽はコンクリート製のあぜに上がり、立って羽づくろいなどして休んでいます。 そのうち「ピュー、ピュー、・・・」と数羽が鳴きはじめました。 上空を見回しましたところ、鳴きながら飛び回るムクドリの集団がいました。 一見、タカやカラスは見当たりませんでしたが、ムクドリやコチドリはそれらを見つけていたのかもしれません。 外敵の接近か、あるいはムクドリの集団に呼応してか、コチドリは警戒声を発したようです。
 改めてあぜを見ますと、先ほど立って休んでいた数羽のうちの一部が、写真のように伏せて周囲をうかがっていました。 警戒して反射的に伏せ、外敵に見つかりにくい、目立たない姿勢をとったものと思われます。

コチドリが伏せて周囲をうかがう
コチドリが伏せて周囲をうかがう


< 関連ページ >
鴫・千鳥 "コチドリ" ※ コチドリのその他の topic はこちらへ
鴫・千鳥 "動作・警戒・鳴き声" ※ その他のシギ・チドリの動作などはこちらへ

2011.09.12