7月下旬、京都・洛西にある古墳で行なわれた発掘調査の現地説明会に参加しました。 約1600年前に造られたとされる古墳です。 そこから水鳥形埴輪(みずどりがたはにわ)と呼ばれる埴輪の頭部と、翼や尾の一部が出土しました。 水鳥形と呼ばれますが、サギの仲間などではなく、カモか、ガンの仲間をかたどっています。
この水鳥形埴輪の嘴峰長(しほうちょう、上側の嘴(くちばし)の上端の長さ)は、4.3cmほどです。
カルガモの嘴峰長が、4.5-4.9cmのようですので、ほぼそれらのカモの大きさと言えそうです。
首はずいぶん太めですが、嘴から前頭部、さらに後頭部までの曲線や、上下の嘴の厚みの差は、実物のカモか、ガンの仲間を思わせます。
実物大のものを作ったのでしょうか。
この埴輪は前方後円墳(ぜんぽうこうえんふん)のくびれ部付近で、周濠(しゅうごう、古墳を取り巻く堀)の古墳側に飾られていたと推定されるとのことでした。
水辺を飾る置き物といったところでしょうか。
水鳥形埴輪(みずどりがたはにわ) |
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