鳥足状複葉・羽状複葉とは?

 12月上旬、洛西(らくさい) - 京都府の南西部 - 桂川で植物の葉を観察しました。 植物の各部位を表す用語には鳥に関連した言葉があります。

 鳥足状複葉(とりあしじょうふくよう)

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鳥足状複葉(ヤブガラシ表(上)と裏)
鳥足状複葉(ヤブガラシの葉の表(上)と裏)

 写真はブドウ科のヤブガラシの葉です。 5枚の小さな葉が集まっているように見えますがこれで1枚の葉です。 このような葉を複葉(ふくよう)と呼びます。 1枚1枚の小さな葉を小葉(しょうよう)と言います。

 複葉の中でもこのような葉には「鳥足状複葉」という呼称が付いています。 葉の柄(え)(葉柄(ようへい))が3本に分枝し、その先に小葉がついています。 葉柄が3本に分枝している形態を鳥の足に見立てた用語です。 ヤブガラシのほか、アマチャヅルの葉がこのような鳥足状複葉です。

 羽状複葉(うじょうふくよう)

羽状複葉(センダンの葉の裏)
羽状複葉(センダンの葉の裏)

 写真はセンダン科のセンダンの葉です。 何枚もの葉があるように思えますが、これで1枚の葉です。 このような葉を鳥の羽に見立てて「羽状複葉」と呼びます。


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08.02.08 N