「鴨脚」と書いて「いちょう」と読む / 阪急桂駅のイチョウ

 阪急桂駅のイチョウ

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阪急桂駅のイチョウ
阪急桂駅のイチョウ

 11月下旬になり、京都・洛西(らくさい)でも紅葉が酣(たけなわ)となっています。 阪急桂(かつら)駅でもイチョウが色づいています。 日が差し込むと一段とその黄色が映えます。

 「鴨脚」と書いて「いちょう」と読む

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ヒドリガモの蹼(みずかき) - 右前方から
ヒドリガモの蹼(みずかき) - 右前方から

 イチョウには、「銀杏」、「公孫樹」などの漢字をあてることが多いのですが、もともとは「鴨脚」、すなわち、鴨(かも)の脚(あし)と書いて「いちょう」と読んでいたそうです。 それはカモの脚を見たことのある人でしたら"ピン"と来ると思います。 写真のヒドリガモの脚をご覧になるとそれがよく分かります。 カモの脚と言えば、第2趾と第3趾との間、第3趾と第4趾との間にそれぞれ蹼(みずかき)のある脚です。 すなわちイチョウの葉がカモの脚のように見えるということのようです。

 一説にイチョウは中国原産の木とされますが、中国ではもともとこの字をあてていたようです。 かつての中国語で「鴨脚」を発音すると、「いちょう」に近い発音になるそうです。 それでいつしかこの木を「いちょう」と呼ぶようになったようです。

 ちなみに日本人の苗字には色々なものがありますが、これも日本人の苗字のうちのひとつだそうです。 すなわち鴨脚(いちょう)さんという方がおられるようです。


< 関連ページ >
ヒドリガモのえさ - 水草(オオカナダモ)をオオバンから横取りする
逆立ち採餌するカモの水面下では - ヒドリガモ

< 参考リンク >
桂駅・京都線|阪急電鉄|阪急電車情報

07.11.23 Y