羽觴(うしょう)とは、曲水の宴(きょくすいのうたげ)において、酒盃をのせて遣水(やりみず)に流される台のことを言います。
「羽」は鳥の羽根、そして「觴」は盃(さかずき)のことだそうです。
「觴」という字の偏(へん)は「角」で、旁(つくり)は「傷(きず)」という字の右側と同じです。
中国は唐の時代に羽根を重ねてその上に盃をのせて流したことに由来するそうです。
写真は、去る11月上旬に京都・洛南の城南宮(じょうなんぐう)で行なわれた曲水の宴にて撮影したものです。
写真の羽觴は鴛鴦(オシドリ)をイメージして、桧(ヒノキ)で作られたそうです。
オシドリを知る人からしますと、「オシドリ?」という色ではありますが。
なお、羽觴を流しているのは小学生です。
羽觴(うしょう)が酒盃を載せて遣水を流れる |
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流される羽觴(うしょう) |
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※ 曲水の宴(きょくすいのうたげ)とは、庭園に設けられた遣水(やりみず)と呼ばれる小川の各所に和歌の詠み人が座り、酒盃が遣水を流れる中、和歌を詠み、詠み終えると酒を飲むという宴です。 古代の中国に起源を発し、日本では奈良時代以前には行なわれていたそうです。
曲水の宴(きょくすいのうたげ) |
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09.11.30 Y