お住まいの地域には送電線や鉄塔があると思いますが、ここ京都・洛西(らくさい)にもあります。
鳥は送電線や鉄塔を生活に利用しています。
送電線や鉄塔は鳥の止まり場所として利用されています。
休息場所であったり、ハヤブサやチョウゲンボウなどのように、餌(えさ)を探す場所としても利用されています。
鉄塔に巣を作る鳥もいます。
ハシボソガラスやハシブトガラスなど、カラスはその代表です。
近年、ミサゴも営巣しているようです。
普段、何気なく、この送電線や鉄塔を見て、取り立てて調べることはありませんでしたが、先頃、大阪市立科学館を訪れた際に、鳥の生態にかかわっているかもしれない、いくつかの仕組みを知りました。
< 参考リンク >
大阪市立科学館−Top
鉄塔の先端どうしをつないでいる線は、架空地線(かくうちせん)といいます。 これは鉄塔への直接の落雷を防ぐために設けられた、避雷用の線とのことです。 送電用ではないそうです(写真)。
※ 大阪市立科学館の展示より |
送電線と鉄塔の説明 |
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送電線にはゴムなどで被覆をしない裸の電線が使われています。
鳥が止まっても感電しないのは、鳥の左右の足の間の電気抵抗に比べて、その間の電線の電気抵抗が極めて小さく、電線から鳥へと電流が分流しても極めてわずかだからのようです。
チョウゲンボウやコチョウゲンボウが送電線に止まっているときは、最も高い架空地線に止まっていることが多いです。
これは見晴らしがよく、えさを探すのに好都合だからと思っていましたが、もしかすると送電用の電線ではないからということもあるかもしれません。
その形から、烏帽子(エボシ)形鉄塔と呼ばれる鉄塔は、多雪地域で建設される鉄塔だそうです。
滋賀・三重の両県にまたがる、雪の多い鈴鹿(すずか)山地などではこの形の鉄塔ばかりだったような記憶がありますが、そういうことのようです。
紅白の鉄塔は、航空機などに送電線の存在を知らせる目的でこのように塗られているようです。
※ いずれも大阪市立科学館の展示より | |
烏帽子(えぼし)形鉄塔 | 紅白の鉄塔 |
2012.04.09